業務シナリオ

遠隔地の工場の操業監視と管理


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省略名 1101
状態 完了
カテゴリ 設備連携 (10001)
設備間でデータ形式がそろえば
作成日 2015年8月5日
作成ワーキンググループ 遠隔地の工場の操業監視と管理

現状と課題

海外工場や地方工場などにおける設備の稼働状況が見えない。生産の出来高や作業日報などは、集計に時間がかかり、特に人手に頼っている場合は、そのデータの信頼性も低い。データ化されている場合でも、生産管理や工程管理からの実績情報は、早くても半日から一日の遅れがあり、翌日や次シフトの指示に反映できない。大きな問題が発生した場合は、特に報告が遅れ、結果として全社的な対応が後手に回ってしまう。


解決手段

生産管理システムあるいは個別の生産進捗管理システムと連携して、実際の設備やラインの稼働状況をモニタリングし、それを生産管理のデータと突き合わせて定期的に自動送信できるようにする。また、それらのデータを活用し自動的にラインの稼動状況や稼動予測情報を生産管理担当へ提示する。このために、工場の一部の設備や装置(クリティカルな装置)について、稼働状況を比較的簡単に自動計測可能とするため、工作機械メーカー、制御機器メーカーが提供する最低限のインタフェースを統一する。自動化が進んでいない工場または一部の工程については、人手によるデータ入力を補佐するためのデバイスや、簡単で安価なセンサの仕組みでデータをとれるようにする。


目指す姿

現場でおこっている現実の一部をリアルタイムで知ることができるようになる(ここでいうリアルタイムとは、秒単位ではなく、分単位、時間単位、またはオンデマンドとする)。計画した生産数量と実績との予実比較を常時行い、何らかの異常があった場合、予定との大きなかい離があった場合に、アラームを出せるようにする。