業務シナリオ

想定外の状況に対応可能なMES


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省略名 1108-3
状態 完了
カテゴリ 設備連携 (10001)
設備間でデータ形式がそろえば
作成日 2015年8月5日
作成ワーキンググループ 想定外の状況に対応可能なMES

現状と課題

MES(製造実行管理)では、製造現場の計画/実績管理を5M1Eの視点で行う必要がある。
想定外の状況に対応可能なMESとは、想定外のことが起きた時に即座に変更データを受け取って、
次の処理(段取作業、加工作業、組立作業)が行えるMES、と言える。
たとえば、現状では、生産開始時に顧客から仕様変更が入った時に、生産技術、品質、生産管理担当などが
それぞれの部門で、QCDの担当項目について検討を行い、仕様変更にたいする納期回答を行う。
顧客との交渉などを経て、正式に受注となれば、現場へ投入部品、材料や使用設備、治工具および
納期を伝えることになる。
このように、仕様変更がおきると多くの部門が関わるため、納期回答や生産指示を出すまでに、
多くの工数、時間がかかり、迅速な対応が難しいという課題がある。


解決手段

現状では大部屋に各部門の担当者が集まって相談しながら設計変更と生産技術などの変更を同時進行で行うことが難しいため、
これに代わる仮想大部屋が解決手段として考えられる。
仮想大部屋では、設計、生産技術、品質などのデータが一元化されており、
担当者が物理的に離れていてもコミュニケーションツールを利用することにより、
シーケンシャルに仕事を進めるのではなく、
設計にまつわる変更が複数あるのであれば、設計の1項目の対応作業が終了したらすぐに
生産技術の作業を始める、といった五月雨式な仕事の進め方を行うことで、
全体の変更対応作業にかかる時間を短縮可能となる。


目指す姿

上記の解決手段を用いることにより、仕様変更対応の人間系の作業の時間短縮、効率化を図るとともに、
一元化、最新化された設計、生産技術、品質などのデータをMESに渡すことで、
製造現場は仕様変更情報をスムーズに受け取り、現場に製造指示を出すことが可能となり、
変更に強い現場となることを目指している。