業務シナリオ

人と設備の共働工場における働き方の標準化


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省略名 1211
状態 完了
カテゴリ 工程連携 (10002)
工程間でデータ形式がそろえば
作成日 2015年9月4日
作成ワーキンググループ 人と設備の共働工場における働き方の標準化

現状と課題

スマートファクトリーを目指して、垂直統合、水平統合の議論が活性化している。それに伴い、ビッグデータによる予防保全、予知保全により設備の信頼性は益々向上するものと期待されている。しかしながら、ビッグデータから導き出されるのは、既知の設備異常の暗黙化された兆候であり、未知の異常には対応できない。だからこれからも「人」は設備の監視や管理を行い、品質不良や故障等の不測の事態に備えていかなければならない。また暗黙化された兆候を知っているのは熟練者である「人」であり、それを形式化するのも「人」である。兆候が導き出された後に対応するのは現場管理者、保全者である「人」である。従って、生産ラインにおいて「人」は今まで以上に重要な、創造的な役割を果たしていかなければならない。例え垂直軸にも水平軸にもつながったとしても、「人」が主語である人と設備の共働工場であるべきである。
現状の課題としては、M2M(Machine to Machine)いわゆる「モノ」想定されている反面、M2P(Machine to Person)もしくはP2P(Person to Person)に関わるコト、サービスに対する標準化が整備されていない。


解決手段

IoT化工場の実現に伴い、「モノ」の流れと「情報」の流れは現在と大きく変わる。それと同時に「人」の働き方も大きく変わる。「モノ」と「コト、サービス」と「人」の働き方を整理して、それに必要なしくみを標準化する。


目指す姿

M2P(Machine to Person)での、人と設備・ロボットとの共働コミュニケーション及び、改善のベースとなるマシン側からの自立分散的な提案像等のあるべき姿を追及しインタフェースの標準化を整備する。
またP2P(Person to Person)での働く人と現場管理者の効率的なコミュニケーション促すマイニング技術等を加味して、従来のBIツールを超えるインタフェースの標準を整備していくことで、日本のものづくりが得意とする、匠の技、改善能力とマシンの共働を目指す。