2016年12月

j-news

IVIレターVol.10(2016/12/27)

 

IVIシンポジウム2016-Autumn-1013日)振り返り

 23の業務シナリオWGをはじめとして、約半年間の活動の成果として、実証実験や活動の報告の場として「IVI公開シンポジウム2016-Autumn-」を10月13日(木)にTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで開催しました。延べ830名に来場いただき、懇親会も含めて大盛況でした。

【概要、発表資料】
→ https://iv-i.org/events/161013.html

【当日の様子】
◆午前の部では、4つの講演がありました。

 1つ目は、経済産業省製造産業局参事官(デジタル化・産業システム担当)(併)ものづくり政策審議室長の徳増様 のご講演で、日本や海外で今起きていることと政策的な課題と対応についてわかりやすくご説明いただきました。
 2つ目は、IVIエバンジェリストでドイツ在住のAxel Saleckさんと松本さんのお二人からハノーバーメッセの報告とOPC-UAやRAMIなどよく聞かれる質問に対する見解などドイツ事情の報告がありました。
 3つ目は、プラットフォーム調査タスクチームの杉江さん(三菱総合研究所)から、IVI会員やプラットフォーマーに対して実施されたアンケート調査の結果の報告がありました。IVIのプラットフォームへの期待が感じられる内容でした。
 4つ目は、IVIの西岡理事長からプラットフォームや1次のプラットフォーマー募集結果やこれからの活動の報告がありました。加速するIoT時代を突っ走っているIVIを印象付けるような内容でした。

◆午後 はA, B 2つの会場に分かれて各WGから中間成果を発表しました。
 プラットフォーム・カテゴリーごとに、10分間という限られた発表時間でわかりやすく動画を使った発表が行われました。

 午後A会場では、保守サービスPFカテゴリー(WG番号:2M01)、生産技術情報PFカテゴリー(2A01、2A02、2B01)、企業間連携PFカテゴリー(2F01、2F02、2G01、2G02)、中小企業を対象とした企業まるごとPFカテゴリー(2H01、2H02、2H03)、そして申請中WGであった2L06:「工場内の全ての設備の実稼働状況管理」の中間発表が行われました。  2M01は、設備の稼働状況によるメンテナンス情報提供と顧客運用の最適化提案を目指しています。2A01では、BOP(Bill Of Process)に含まれる製造三票の検図をデジタル化してこれを自働化することに取り組んでいます。2F01/2F02では、企業間拠点間の物流情報を一元管理する「物流IoTプラットフォーム」を構築します。実証実験では、標準I/F(EDIFACT)を利用したシステムを構築し、トラブル発生時の迅速かつ柔軟な対処を可能にします。  注目すべきは、中小企業グループの3つ2H01/2H02/2H03のWGの報告です。その特徴は、複数の企業がお互いに協力してシステムや仕組みを共有することです。「つながる工場」の真価は、センサーやデバイスがネットワークでつながるということではなく、企業間工場間が相互に情報がつながることで効果を得ることです。

 午後B会場での発表は、現場情報管理PFカテゴリー(2D02、2E01)、計画実績連携PFカテゴリー(2C01、2C02)、予知保全PFカテゴリー(2K01、2K02、2K03)、そして設備管理PFカテゴリー(2J01、2L01-1、2L01-2、2L04、2L05)の中間報告でした。  2D02では、変種変量生産現場でのIoTによる作業者支援を、2E01では現場情報を通したトレーサビリティに取り組んでいます。2C01は生産計画に対する特急オーダを、2C02は現場でのモノ探しをそれぞれIoTでどう解決するかの発表を行いました。2K01/2K02/2K03はセンサーデータ収集による予知保全をそれぞれ特色あるアプローチで推進しています。また、2J01/2L01-2では「匠」や「ナレッジ」に着目した予知保全の高度化、2L01-1は設備稼働データに基づく異常早期検知、2L04は人と設備の見える化を通した最適化に、それぞれ取り組んでいます。2L05では製造・検査装置を企業間で融通するというユニークな視点で議論を深めています。

 各WGの最終報告は、IVIプラットフォームを使った実証実験を行い来年3月に公開されます。

 アンケートには、「具体的なイメージをつかめた」、「IVIの活動継続を望む」など多くの前向きなご意見をいただきました。


次回IVIシンポジウム2017-Spring- 開催予定

 寄せられた多くのご意見を踏まえ、日程を拡大、定員もより大きな会場に移し、今年度の活動のまとめとして、3月に次回のシンポジウムを予定しています。

 日程:2017年 3月 9日(木)・10日(金)

 場所:ベルサール汐留(東京都中央区)

 初日9日は午後スタートの予定です。各WGの取組みをパネルで紹介するなど、コミュニケーションが図れるように企画検討中です。ご期待ください。
 このイベントはIVI会員以外の方にもご参加いただけます。IVI会員以外の方への参加ご案内は2月中旬を予定しています。

 お問い合わせ:電子メール office[at]iv-i.org ([at]の部分を@マークに置き換えてください。)


海外でのパブリシティ活動から

(1)IOTSWC(バルセロナ)にパートナー団体として参加

 世界最大級のインダストリアルIoTのイベントであるInternet of Things Solutions World Congress(IOTSWC)が、10月25~27日にスペインのバルセロナで開催され、IVIからAxel Saleckさんが「The IVI Approach to IoT and Current Manufacturing Projects」と題した講演を行いました。
 講演資料はこちらからダウンロードできます。 → https://iv-i.org/en/docs/IOTSWC_2016_Barcelona_IVI.pdf

 また、IVIパンフレット(英語版)の配布や関連団体との意見交換など、IVIのプレゼンス向上を進めました。

(2)独 科学・イノベーション・フォーラム東京 シンポウジウム

 「インダストリー4.0シンポジウム: スマート・マニュファクチャリングの推進」と題したシンポジウムが10月26日に東京で開催され、西岡靖之IVI理事長が基調講演を行いました。

→ https://iv-i.org/wp/2016/11/23/dwih/


国内でのパブリシティ活動から

(1)日本電機工業会(JEMA)主催「実証段階に入ったIoT」セミナー

 10月18日、一般社団法人 日本電機工業会主催、IVI協賛の「実証段階に入ったIoT」セミナーで行われたパネルディスカッションで高鹿 IVIエバンジェリストがモデレーターとして参加しました。

パネラーもIVI会員のパナソニック 石井様、日立 堀水様、オムロン 松隈様、そして三菱電機 早川様が登壇され、各社での取組みを中心にディスカションいただきました。その中でも1社だけでなくいろいろな企業が連携や工場現場とIT関係者の情報伝達の重要性が議論されました。これはまさしくIVI活動で実践していることです。モデレーター、パネリストもIVI会員が多く、この分野でIVIが先頭を走っていることを印象づけられたパネルとなりました。

(2)新価値創造展

 11月1日、独立行政法人 中小企業基盤整備機構主催の「新価値創造展2016」に、IVIとしてパネル展示と、小川 IVIエバンジェリストら業務シナリオWG「中小企業が中心となる『つながる町工場』」メンバーが中間報告として講演しました。

(3)日本国際工作機械見本市(JIMTOF)

 11月28日、一般社団法人 日本工作機械工業会ほか主催の「日本国際工作機械見本市」で、高鹿 IVIエバンジェリストが講演を行いました。


業務シナリオWG活動紹介(1)

 ワーキング・グループ(WG)は、IVIの目的に応じた事業を行うための作業を行うためのグループです。
 業務シナリオWGは、それぞれの企業において共通していると思われる現状や課題、解決手段、そして目指す姿を示す活動を進めています。
 25あるWGの中から順を追って紹介していきます。今回はその第1回目として、2つのグループを紹介します。

 

 1.2L01-1「設備稼働データによる保守/保全の効率化」

稼働データを活用/見える化、設備のパフォーマンス維持と保全コストの効率化を両立

 生産現場では、多種多様な製造設備に対して、設備の故障予防やパフォーマンス維持を目的とした定期保全/消耗品交換/メンテナンス等を行っていますが、製造コストの低減が命題の中、これにむけて、その業務の効率化(パフォーマンスを維持できる範囲での極小化、最適化)が求められます。

 WG2L01-1では、稼働情報(設備、プロセス、部品)の収集、トレンド状況の可視化、アラート情報の通知などから異常を早期に発見して保全計画調整の柔軟性を確保することを目指します。さらに、設備のトラブルによる被害範囲の拡大を抑制して、その対応工数/時間の削減につなげるユースケースの実現を目指しています。

 当WGでは、生産管理情報より異常を早期に検知すること、プロセス情報よりリアルタイム情報(稼働状況)/過去履歴を活用して原因特性調査時間を短縮することを中心として、加工機の潤滑油補充量履歴などに基づく機器異常検知をモチーフとした業務シナリオを作成し、実証実験を行うべく計画を進めています。実証実験においては、作業履歴、センシング情報、設備稼働状況などデータの収集・蓄積から故障の予知/予兆判断を行うモデル構築とその検証を行う予定です。

 

2.2L01-2「保全ナレッジ活用による保守/保全の効率化」

設備のパフォーマンス維持と保全コストの効率化が両立できる仕組みをつくる

 生産現場では、多種多様な製造設備に対して、設備の故障予防やパフォーマンス維持を目的とした定期保全/消耗品交換/メンテナンス等を行っていますが、製造コストの低減が命題の中、これにむけて、その業務の効率化(パフォーマンスを維持できる範囲での極小化、最適化)が求められます。

 WG2L01-2では、保全履歴情報のナレッジ化、保全記録のデジタル化など保全履歴を活用した原因究明、必要部品の特性、対処手順の特定と早期化を図ります。ナレッジを形式知化し、保全時間の短縮と保全業務の汎化によって対応要員の自由度を高める仕組みの構築を目指しています。併せて、WG2L01-1と連携し、稼働情報からトレンド状況の可視化、アラート情報の通知などを組合せた効率的なワークスタイルを目指します。

 当WGでは、過去の保全記録の「ナレッジ化」試行を検討しており、デジタル化された過去10年分の保全記録から、不具合、原因、対処方法の相関などの抽出を試み、体系化を行います。また、「保全のデジタル化」試行も検討しており、テキスト情報だけでなく、映像情報(静止画、動画)やセンシング・データ、スケジュールなどお組み合わせた保全情報のデジタル化を行います。そして、製造現場における作業員、保全員における「ナレッジ化」「デジタル化」の利活用による効果を測り検証を行っていく予定です。


編集後記

IVI Newsレター担当 木村です。
  IVI Newsレター 第10号では、「IVIシンポジウム2016-Autumn」を振り返りました。どのWGも力の入った発表でしたが、今は3月に向け、生みの苦労をしながら、さらにブラッシュアップを進めています。
 シンポジウムでいただいた激励を糧にIVIの活動をパワーアップしていきます。
 これからも皆様に役立つ情報をお届けしていきますので、今後ともご愛顧よろしくお願いします

発行:インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ
    パブリシティ委員会

 


e-news

IVI Letter Vol.5(English)(2016/12/08)

 


Industrial Value Chain Reference Architecture (IVRA) has been developed

While the IIRA and RAMI have already been published in the past by the Industrial Internet Consortium, and the Plattform Industrie 4.0, respectively, it was felt that opinions and experiences from the Japanese manufacturing industries deserve to be expressed in terms of an own reference architecture, as a contribution to a truly global view on the most complex topic called Smart Manufacturing. 

The IVRA provides three perspectives to understand manufacturing industry as a whole: The knowledge/engineering flow, the demand/supply flow and hierarchical levels from the device level to the enterprise level. A key element is the introduction of Smart Manufacturing Units (SMUs) in a way that allows to smoothly integrate human beings as elements with their autonomous nature – paying tribute to the fact that it is the human being who discovers a problem, defines a problem, and solves a problem in many cases not only in the past, but also in the foreseeable future.  

Moreover, an approach to build an eco-system for Smart Manufacturing is also proposed.

ivra_fig2-001

General Function Block (GFB) for Smart Manufacturing

 

→You can download the full text from here

https://iv-i.org/docs/doc_161208_Industrial%20Value%20Chain%20Reference%20Architecture.pdf


From the Editors

This year, IVI developed by size and density its activities including Business Scenario Workgroups, Platform Workgroups as well as establishing international relationships. We would like to continue informing you of our latest news. 

【IVI Publicity Committee】
IVI Newsletter Editors’ Group


お知らせ

スマートマニュファクチャリングのリファレンス・アーキテクチャー(IVRA)を構築し公開しました。

IVIは、スマートマニュファクチャリングのリファレンス・アーキテクチャー IVRA(Industrial Value Chain Reference Architecture) Ver. 1を独自に構築しました。これは、欧米で開発されているIIRA、RAMI 4.0などのリファレンス・アーキテクチャーに相当するもので、日本のものづくりにおける考え方も踏まえて考案されました。

製造業全体をサプライチェーン、エンジニアリングチェーン、企業レベルから装置レベルにわたる垂直な階層構造といった視点から捉え、また、その構成要素として人を内部に持つスマートマニュファクチャリングの自律的な組織が存在するのが特徴です。さらに、スマートマニュファクチャリングのエコシステムを構築するためのアプローチについても提案しています。

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