10万円 IoT キット

 

コンセプト

10万円IoTキットは、中小製造業のIoT化がたった10万円の資金と、多少の外部からの支援人材、あとは現場の知恵とあくなき努力と経営者の理解があればできる、というメッセージを具体化するものとして、IVIが提案する実験用デモ版のソリューションです。商用の製品やサービスではありませんが、IVIの地域セミナーにおいては、10万円IoTキットを使ったデモが行われ、各地域の支援団体にキットが有償提供されています。

 

活用シナリオ

10万円IoTキットが活用される業務シナリオとして、例えば進捗管理、設備管理、品質管理のシナリオがあります。特に日本の中小製造業が得意とする、個別受注生産、あるいは個別受注設計生産のために、品質、コスト、納期、そして環境に対する配慮を最大化する方法をとり上げます。

・進捗管理の例(ICカードリーダー)

生産現場のどこでどの作業を行っているのか、納期に間に合うのかなど、個別の進捗を現場に行かずに見える化します。

 

・設備管理の例(電流センサー、環境センサー)

工作機械など、設備が稼働しているのかどうかを、モニタ画面で常に監視し、稼働率を管理するとともに、異常がある場合の早期対応を可能にします。

 

構成

10万円IoTキットの内容は以下の通りです。ほとんどのものは市販品として入手できますが、ラズベリーパイ本体 B については、電流センサーを取り付けるための加工が必要です。

番号名称品番数量備考
1ラズベリーパイ本体ARaspberry Pi3 Model B2個電流センサー用基板なし(市販品)
2ラズベリーパイ本体BRaspberry Pi3 Model B2個

電流センサー用基板付き
市販ラズベリーパイへの追加部品:
 – Raspberry Pi用ユニバーサル基板 (型式:AE-RasPi-Universal)
 – ピンソケット(メス)2×20(40P)(型式:FH-2x20SG)
 – ADコンバータ(型式:MCP3008-I/P)
 – 電解コンデンサ(型式:35ZLH220MEFC8X11.5)
 – 超小型 金属皮膜抵抗(型式:MFU100F100RB)
 – ショットキーバリアダイオードブリッジ(型式:SDI260)

3microSDカードTranscend microSDHCカード 8GB Class104個 
4ICカードリーダSONY 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi (型式:RC-S380)4個 
5ICカードFeliCA Lite-S フェリカライトS 白無地ICカード50枚 
6電流センサー高精度電流センサー(CTセンサー) 分割型 Φ10 mm (型式:SR-3702-150N/14Z)2個延長ケーブル 1 m を追加
注)電流センサーを接続するには、基板上でADコンバーター、コンデンサ、抵抗等で簡単な回路を組む必要があります。
7環境&モーションセンサーアルプス電気センサネットワークモジュール1個 

 

取り扱い説明書、ソフトウェア仕様書等(ダウンロードには会員用のログインが必要です。)

番号名称備考
1IVI-10万円IoTキット説明書https://iv-i.org/wm/Files/gi/10935
2ラズベリーパイ用イメージファイルhttps://iv-i.org/wm/Files/gi/10941
3ラズベリーパイ用プログラムhttps://iv-i.org/wm/Files/gi/10939
4ラズベリーパイ用定義ファイルhttps://iv-i.org/wm/Files/gi/10939
5業務アプリ実行用プログラム事務局にて別途サイト設定
6業務アプリ実行用ライセンス事務局より別途ライセンスキーを通知

 

以下の内容について、デモ実施環境において独自に用意する必要があります。

番号名称数量備考
1WiFiルーター1台インターネット接続可能なもの
2USB対応キーボード1個設定時のみ利用
3USB対応マウス1個設定時のみ利用
4HDMI端子をもつモニタ1個設定時のみ利用
5Windows対応PCまたはタブレット1台 
6作業指示書印刷用のA4用紙10枚 
7クリアファイル(A4サイズ)10枚 
8バーコードリーダ1個1 次元、または 2 次元(QRコード)
9Microsoft Excel(2013以降)実行環境1個 
10CODE39フォント1個1 次元バーコード利用時

 

地域セミナー開催地など、IVI-10万円IoTキットをセットでIVIが提供した場合は、ラズベリーパイの本体にソフトウェアが実装された状態で納品されます。業務アプリ実行用プログラムおよびライセンスは地域セミナー開催地に一定期間無償で提供されます。なお、IoTサーバー上のアプリを独自に開発する場合は、以下のサーバー上のプログラムおよび仕様書を参考にしてください。(ダウンロードには会員用のログインが必要です。)

番号名称備考
1IoTサーバー用プログラムhttps://iv-i.org/wm/Files/gi/10940
2IoTサーバー用API仕様https://iv-i.org/wm/Files/gi/10936
3IoTサーバー構築マニュアルhttps://iv-i.org/wm/Files/gi/10938