IVIの考え方

IVRA

IVIはゆるやかな標準をベースに日本のものづくりにおける考え方も踏まえたスマートなモノづくりを実現する製造業の構造として「インダストリアル・バリューチェーン・リファレンス・アーキテクチャー(IVRA)」を2016年に発表し、標準化団体で欧米のアーキテクチャーと比較されるなど国際的に認知されている。2018年には、IoTのさらなる普及を念頭に、コンセプトから実践へ、それぞれの製造業が実際にあらたな大きな一歩を踏み出すために必要となる戦略と、具体的なつながるものづくりのグランドデザイン「IVRA-Next」を発表した。


CIOF

2019年度からさまざまな現場を有する企業におけるデータ利活用のためのさまざまなプラットフォームが、それぞれのデータを相互に流通させるための仕組み「企業間オープン連携フレームワーク(Connected Industries Open Framework 、CIOF)プロジェクト」を推進している。本プロジェクトは現在、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの2019年度から2021年度まで3カ年の受託事業として事業を進めている。IVIが幹事社となりDMG森精機株式会社や株式会社安川電機、株式会社ジェイテクトなども参画している。
これまでの工場の現場ではFA(ファクトリーオートメーション)やPA(プロセスオートメーション)により、デジタル化、自動化が個別に進められてきた。その結果、生産ラインなど自動化の島の内部ではつながっていても、それら既存の自動化された島をつなぐ相互運用性に課題があった。IVIが目指す「つながるものづくり」の世界は、工場や企業を超えて、場合によっては利害関係が対立する相手も混在する中で、より柔軟かつ効率的なWin-Winの業務連携を構築する必要があり、これらを実現するがCIOFとなる。NEDOプロジェクトではカテゴリーごとにユースケースを設定し、実証実験を進めている。業務シナリオWGでもCIOFを絡めたWGも立ち上がっており、2022年4月のサービス運用開始に向け、準備を進めている。

スマートシンキング

h2020年4月に発表したのが、スマートシンキングという考え方だ。まず組織の構成員が課題を認識し共有するとともに、新たな価値を生み出すために、デジタル技術によって、ひと、モノ、情報がその内部および外部と相互につながった組織をスマート組織と定義。問題発見、問題共有、課題設定、課題解決のサイクルで得られる知見を組織内で共有し、そのつながりを相互に深めることで、創発的で効果的な知の生産を行う思考プロセスである。後に述べる業務シナリオワーキンググループ(WG)ではスマートシンキングを具体的に体現するために「なぜなぜチャート」や「ロジックチャート」など16のチャートを作成しながら、活動をしている。