インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(理事長 西岡 靖之 工学博士、以下 IVI )は、2024年度の地域セミナー活動を締めくくるにあたり、 2025年3月13日に開催したIVI公開シンポジウム2025-Spring-にてIVI地域アワード2024を発表いたしました。IVI地域アワードは地域セミナーなどIVIに関連した活動をされた企業を対象に、実証実験の中から優れた取り組みを表彰し、広く公開することで現場活動のさらなる活性化を図ることを目的として、2016年から毎年開催しています。
今年度の最優秀賞に選出されたのは、過去に「さいたまセミナー」に参加された八生建設株式会社様の「一歩ずつの営業管理システム」です。
今回受賞された八生建設様の取り組みに関しては、5月15日に開催する「IVI教育普及委員会主催ミニシンポジウム(仮称)」で、詳細をご発表いただく予定です。受賞理由については、以下の通りです。
<IVI 地域アワード 2024 選考結果>
【最優秀賞】
「一歩ずつの営業管理システム」
実施企業:八生建設株式会社
支援団体:さいたま市産業創造財団
受賞理由:業務フローの見える化とデジタル化を進め、効率化を図った取り組みが評価された。特に、現場ユーザの抵抗を抑えつつ、既存システムのインターフェースを維持した点が高く評価された。Kintoneを活用した日報管理や営業活動の可視化も素晴らしく、ボトムアップとトップダウンの組み合わせでスムーズな運用が実現されている。さらなる発展が期待される。
【優秀賞】
「改善の進捗状況の見える化」
実施企業:株式会社イナテック鳥取
支援団体:鳥取県産業振興機構
受賞理由:ワークフロー管理のシステム化において、既存のシステムを活用し、紙ベースのやり取りをデジタル化する試みが評価されている。回覧の自動化や期限設定によるアラート機能が効率的で、汎用性も高い。プログラミングによるシステム試作は素晴らしいが、効果を定量的に報告することで理解が深まると思われる。今後の改善活動に期待が寄せられている。
【優秀賞】
「スマートファクトリーへの第一歩」
実施企業:やまこ産業株式会社
支援団体:―
受賞理由:デジタル化と自動化に取り組む食品工場のビジネスは、スナック菓子の規格外品をリサイクルする効率化を目指している。具体的には、PLCデータ収集や日報の自動化に挑戦中で、まだ評価段階ではないが、効率性向上や迅速な対応が期待される。現場の課題をデジタル技術で改善し、集計・分析を進めている点が評価され、全体的にDXに向かう姿勢が見られる。今後の具体的な目標設定が期待される。
■インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)とは
IoT 時代におけるものづくりと IT の融合によって可能となる“つながる”ものづくりを、“ゆるやかな標準”というコンセプトをもとに実現することを目的として2015年6月に設立された製造業を中心としたフォーラムです。オムロン、鴻池運輸、神戸製鋼所、今野製作所、CKD、東芝、日本電気、パナソニックホールディングス、日立製作所、ブラザー工業、武州工業、富士通、ベッコフオートメーション、マツダ、三菱電機、安川電機など国内外で194社・団体、595名(2025年2月28日時点)が参加しています。
本件に関するお問合せはIVI事務局(担当:鎌田)までご連絡ください。
office[at]iv-i.org
([at]の部分を@マークに置き換えてください。)