お待たせしました。2020年度最初のニュースレターをお届けします。
この数か月で世の中がすっかり様変わりしつつあります。この大きな変化に適合することが生き残りには不可欠であるという認識に立って、IVIはその歩みを止めない、そのことを西岡理事長と西村代表幹事が言葉にしました。
さらにスタートアップセミナーをライブ配信します。ご期待ください。
≪ 理事長より:IVIのこれから ≫
コロナウィルス感染症の拡大により、世界が大きく変わろうとしています。歴史を紐解けば、人類とウィルスとの闘いは今回が初めてではありませんが、いま私たちはまさに、そうした歴史の渦の中でもがいています。これは現実であり、常に新たな意思決定と行動が求められています。人とモノと情報のグローバル化が進んだ現代、その生命線ともいえる人の移動、人と人との接触を極限まで制限したとき、社会はどのように変容するのか、変容せざるを得ないのか。これまで考えたことがない状況を想定した新しいソリューションを、それぞれの状況に応じて、それぞれ自分の頭で考えなければなりません。
情報社会といわれて久しいですが、私たちの身の回りの情報、入手可能で利用可能な情報は、これから数年、コロナウィルスとともに生きて行かなければならない社会にとって、大きな何かが欠けているようです。デジタルトランスフォーメーション(DX)がその答えであるとも思えません。社会の根底にある人と人とのコミュニケーションの本質は、古代から現在にいたるまで、おそらく何も変わっていないようで、インダストリー4.0も、ソサエティー5.0も、すべてこうした人と人とのつながりを前提として成り立っています。
そうだとすれば、ここで今一度、そうした原点に立ち返り、人を中心として社会はどうあるべきか、そして企業や団体は何ができるのかを考えたいと思います。人は生活者(消費者)として、そして生産者(働き手)として、情報から何を学び、情報とどのように接しているのか。そして、その後に、デジタルでできること、デジタルができること。こうした順序で考えていくと、逆に、デジタルでできないことが見えてきます。そして、それは、今回のパンデミックによって明らかになったことと、ほぼ一致していることに改めて気づかされます。
コロナウィルスとの闘いは長期戦となる前提で、IVIはこれまでと同様に、“つながるものづくり”の具現化を目指し、デジタルとアナログの切り分け、そして協調領域と競争領域の切り分けのための手法やしくみを提供してまいります。地域を支える多くのサービス事業者が危機的な状況にある中で、そこで必要となるモノを生産し、情報とともに届けるのが製造業の役割です。モノに託された作り手の思いやメッセージは、サプライチェーン/バリューチェーンを通じて、人々に伝わります。 “つながるものづくり”を標榜するIVIにとって、ここが、踏んばりどころどころといってよいでしょう。いよいよ2020年度の活動が始まります。
続きを読む “IVIニュースレターNo.32 (2020/5/7)”