IVIは米国発祥のIoT推進団体であるIICとの連携合意文書を締結しました。
グローバルなIoT進展に寄与するために、今後様々な取り組みを進めていきます。
合わせて、今年度のそれぞれの活動を具体的にスタートしました。着実にそのプレゼンスを高めるIVIに是非ご注目いただくと共に、積極的な参画をお願いいたします。
≪ IICとIIoT推進でリエゾン締結 ≫
4月26日、ドイツのハノーバーにて、IVIはインダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)とIIoT(Industrial IoT)推進で連携していくため合意文書(MoU)に調印しました。IVIとIICは、インターネットの産業利用における相互運用、ポータビリティ、セキュリティおよびプライバシーを高めるため、以下の活動で連携していきます。
・ユースケースの共有
・IIoTのアーキテクチャに関する情報の共有
・製造業におけるIIoTベストプラクティスの確立と共有
・共同テストベッドの実施に向けた協業
・その他活動における相互協力の推進
→IICウェブサイト
http://www.iiconsortium.org
→IICとのMoU調印プレスリリース
https://iv-i.org/news/press_170426.pdf
≪ ハノーバーメッセ2017に参加 ≫
ハノーバーメッセ1日目の4月24日、IIC とドイツのプラットフォーム・インダストリー4.0(PI4.0)等が共催するイベント “Forum Industrie 4.0 meets the Industrial Internet”で西岡理事長が講演しました。IVIが昨年12月に発表した参照アーキテクチャー “Industrial Value Chain Reference Architecture (IVRA)” をテーマに、同モデルが国際的な議論に資するものであることを説明しました。また同会場で、西岡理事長はドイツAcatechのカガーマン会長、Fraunhofer研究機構のノイゲバウアー理事長やウスレンダー氏(Fraunhofer IOSB)、オットー教授(Industrial Data Space)、Allianz Industrie 4.0 Baden-Wuerttembergのツァンカー所長のそれぞれと会談し、日独の具体的な連携に向けて意見を交わしました。
→ハノーバーメッセで講演ウェブサイト記事(リンク)
https://iv-i.org/wp/2017/04/26/2017042401/
→ハノーバーメッセ講演資料
https://iv-i.org/en/docs/Industrial_Value_Chain_Reference_Architecture_170424.pdf
≪ 業務シナリオWG活動開始 ≫
5月11日(木)に東京都立産業貿易センター 台東館にて今年度第1回となる業務シナリオWGの合同会合が開催されました。
松岡委員長からその報告と今年度の抱負です。
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今年度ビジネス連携委員長を拝命いたしました東芝メモリ株式会社の松岡康男です。
去る5月11日は業務シナリオ合同会合で200名を超えるメンバーが、21のグループに分かれ活発な議論を行いました。今年度は30WG編成目標で東京と名古屋の2か所での活動を実施すると共に、WG間の横連携(情報共有含む)も強化して参ります。
委員会としては、第1回ビジネス連携委員会(6月15日)を皮切りに3年目となるIVIの新たなステージに向け7つのチャレンジ項目を大島副委員長(小島プレス工業)と合同で具体的な活動をスタートさせたいと思っております。
今年一年どうぞ宜しくお願い申し上げます。
≪ 地域ネットワーク活動 6地域が決定≫
今年度は秋の公開シンポジウムを名古屋で開催するなど、活動の場をさらに広げていく予定です。地域ネットワーク活動も昨年度より拡充します。
渡辺委員長による今年度の計画と抱負です。
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地域ネットワーク委員長を拝命いたしました矢崎部品株式会社の渡辺嘉彦です。
本委員会は地域の中小企業における困りごとを議論のベースとして、デジタル化、つながる化、効率化、革新活動を応援するために、これまでに実践してきたIVIのマインドを盛り込んだ実践セミナーを開催しております。
また、セミナーをきっかけに、各地域の支援機関を介して、それぞれの中小製造業の担当者とのネットワークを深め、双方向のWin-Win関係を構築します。
昨年度は静岡・神戸・北陸・佐賀の4か所開催いたしました。今年度は、広島・加賀・静岡・大分・富山・さいたまでの開催が決定し、さらに拡大いたします。今年一年どうぞ宜しくお願い申し上げます。
≪ バルセロナ IoTSWC 2017のイベントパートナーに ≫
バルセロナで10月3~5日に開催されるIoT見本市、IoT Solutions World Congress (IoTSWC) 2017開催に向け、IVIは昨年に引き続きパートナーとして参画することに合意しました。IoTSWCはIoTによるソリューション、ユースケースに焦点を当てたイベントで、IIC、PI4.0、IVIの3団体がそれぞれパートナーシップを締結しています。また、西岡理事長は本年度より諮問委員に就任しており、IVIとしてより積極的な関与を図っていきます。
→IoTSWCウェブサイト
http://www.iotsworldcongress.com
→パートナーシップ合意ウェブサイト記事
https://iv-i.org/wp/2017/05/18/iotswc-2017-partnership/
≪ IVIデータモデル共通辞書のパブリックレビューのお知らせ ≫
IVIは「ゆるやかな標準」の一つして、参照アーキテクチャー(IVRA) の開発に取り組んで来ました。今回、「よくありそうな」データフォ ーマットを定義し、IVIプラットフォームでの各コンポーネントや新規実装における指針としてIVI共通データモデル辞書を策定しました。これを広く多くの関係者からのコメントをいただくために、パブリ
ックレビューを行います。是非一度ご覧いただき、IVIの目指すものをさらによりよくするために、つながる工場の礎を築きあげていきましょう。
→本文、コメントシート
https://iv-i.org/wp/2017/05/18/data-model-common-dictionary-public-review/
締め切り:2017年6月20日(火)
≪ 業務シナリオWG活動紹介(5) ≫
ワーキング・グループ(WG)は、IVIの目的に応じた事業を行うための 作業を行うためのグループです。
業務シナリオWGは、それぞれの企業において共通していると思われる現状や課題、解決手段、そして目指す姿を示す活動を進めています。
昨年度の活動ではありますが、今回は3つのグループを紹介します。
今年度も間もなく新たなWGを組成しスタートします。是非参考にしていただき、皆様の「やりたいこと」「ありたい姿」への議論を深める場として参画をご検討ください。
1.2H02「中小企業の水平連携と進捗の見える化」
■中小企業の水平連携を見える化して、工程進捗情報を共有する仕組みを実現する
中小企業では人手に依存した管理が多く、特に生産工程の進捗管理の把握は生産現場の作業負荷になるため十分に行われていません。顧客から問い合わせが来る度に事務担当が製造担当者を探して聞きまわるという事態が生じて、顧客回答にも時間が掛かります。中小企業で水平連携した生産を行う場合、こうした状況は企業の壁を超えると更にその事態は悪くなってしまいます。
IoT活用によって自動的に各工程の進捗状況・情報が把握・管理できるようにします。その結果、顧客からの問い合わせ対応の効率的な実施や、顧客がいつでも注文の進捗状況を見ることができるようになります。連携する企業の壁を超えて生産進捗情報を共有することで、関係する工程の状況を踏まえた生産計画の効率的な見直しや対応が可能となることを目指しています。
WGでは、進捗の着手・完了情報をRFIDなどを活用し自動取得、進捗状況をそれぞれの企業で確認可能にします。さらに、共同利用の生産管理システム(クラウド)で進捗情報を共有する実証実験を行って工程進捗の見える化を目指しています。
2.2H03「町工場の工程お知らせサービス」
■町工場の工程お知らせサービス実現によって、生産工程の把握や納期短縮を実現する
顧客から見ると、委託生産を依頼している発注先の工場内作業はブラックボックス化しています。オーダーに対する工程進捗は、見えにくく進捗確認をしても速やかな回答を得ることが出来ませんでした。これは従来のやり方だと、支給品不足による生産工程の遅れや、顧客からの問い合わせ内容に対して社内の情報が整理されていないため、生産工程の把握に時間が掛かっていたからです。
こうした状況を解決する手段として、町工場から顧客に対して積極的に生産工程状況を発信するお知らせサービスの実現を目指します。これによって、支給品が必要なタイミングで支給されて待ち時間なく生産が可能となります。また、社内の情報が整理されているため、生産工程の把握に時間が掛からなくなります。対象とするスコープは、「部品調達遅延」「納期短縮」「設備修理」の3つの場面を想定して、業務シナリオを作成します。
WGでは、この業務シナリオに沿って実証実験を行います。実証実験の結果を踏まえて、町工場の工程お知らせサービスの実現と導入効果について検討を行います。
3.2L04「人と設備の可視化による生産性の向上」
■設備の稼働実績と人の作業実績を可視化して、人と設備の組み合わせを最適化する
多品種少量・混流生産の機械加工向上では、①作業負荷が予測できず、各オーダーの優先度が分からないため適切な生産計画が立てられない、②自動設備の工程と人の作業の組み合わせにより生産性が変わってしまう(組み合わせ方が「勘の良い作業者」の属人的ノウハウ)という課題があります。
IoTを活用することで、設備の稼働実績と人の作業実績が自動的に収集・管理されて負荷に応じた編成の組み替えや優先度に応じた生産計画の立案を通じて日々の工程負荷が平準化できます。設備の稼働状況と人の作業状態、残り作業情報など作業者への情報提供(可視化)を通じて、設備と人の作業の効率的な組み合わせを支援することができます。
WGでは、設備と人の組み合わせについてリファレンスモデル(R1、R2、R3)の実証実験で効果を検証します。これより、初心者でも作業効率が向上する組み合わせを見つけられるような成果を目指しています。この結果からリファレンスモデルの評価を行います。
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編集部から
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IVI Newsレター 第14号では、グローバル活動、標準化活動などの
今年度の始動状況を紹介しました。国内外にますますプレゼンスを増
大させているIVIです。
これからも皆様に役立つ情報をお届けしていきますので、今後とも
ご愛顧よろしくお願いします。
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【IVIパブリシティ委員会】IVI Newsレター編集スタッフ
委員長 鍋野 敬一郎
副委員長 沖 聖子
委員 川野 俊充、Axel H. Saleck、守田 咲絵、木村 和生
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