IVIレターNo.18(2018/1/18)

2018年となりました。
 IVIは3年目を迎えます。これまで多くの方々が集まる「場」の力で、さまざまな議論をし、実績を重ねてきました。今年もさらにたくさんの「つながり」で日本の製造業を元気にするために活動を続けていきます。ぜひご注目
ください。
 今年もIVIをよろしくお願いします。


 ≪ IVIより 新年のごあいさつ ≫

 2018年、IVIは4年目に突入します。

 思い返せば、3年前の今ごろは、日本経済もまだ閉塞感が漂っていましたが、製造業の新時代へ向けたドイツからのメッセージを日本流に受け止め、IVI式に猛スピードで駆け抜けました。それから3年間。気が付けば、AIやIoTなど、この大きな流れの先導役として、その実績が高く評価されるに至りました。
 日本の製造業のあるべき姿、方向性について、コンセプト的な部分や考え方をしっかり先導できた一方で、その流れができた今、改めてIVIの立ち位置を見直す必要もありそうです。つまり、これからの3年間は、実際に仕組みをつくり、人をつくり、そして時代そのものを変えていくという「実」の部分に大きく関わっていくことが求められていると思います。
 まずは、現場でのデータ活用とシステム化、デジタル化を推進する人材の教育訓練に取組み、教材やスキル標準などをしっかり確立していきます。
 2つめは、政府のコネクテッドインダストリーズの社会実装の一つとして、現在構想中の「製造プラットフォームオープン連携」の仕組みを、オールジャパン、いや、海外のベンダーやステークホルダーをも巻き込んで具体化していきたいと思います。IVIのこれまでの知見、ノウハウ、そして技術の蓄積が不可欠な領域であり、ある意味でオープン&クローズ戦略の実現形態となります。こうした国を挙げた取組みと密に連携し、製造業と同時に、製造系IT企業が世界へ出て行くのにも貢献できると期待しています。
 最後に、延べ60以上の業務シナリオWGの具体的かつ実践的な成果が、一つの巨大な知識データベースとして活用でき、IVIに行けば、製造に関するいろいろな情報、知識、知見が得られる、という存在を目指します。

 次の3年間は新たな起業、再出発という気概で、さらに挑戦、さらなるスピード感と緊張感をもって進めていきます。
 そして、会員企業のビジネス戦略と連携し、メンバー個々の人と人とのつながりのなかで、そうした絆や気づきをIVI自身の成長の糧とし、さらなる成長をしていきたいと思います。
 ご期待ください。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


≪ IVI公開シンポジウム2018 -Spring- 日時・場所のご案内 ≫

 IVI恒例の公開シンポジウムのご案内です。
 昨年度に続き、3月のシンポジウムでは多岐にわたるIVIの活動を2日間にわたりご紹介します。
 まずはご予定を確保ください。

日時:2018年3月8・9日(木・金)
 1日目は、9:30~17:20、ネットワーキング(~19:30)
 2日日は、9:30~17:00
  ※予定は変更される可能性があります。

場所:東京コンベンションホール
    (東京都中央区京橋、東京駅から徒歩5分)
    http://tokyo.conventionhall.jp/access.html

参加費:未定

 今回も招待基調講演をはじめとして、今年度の多くのIVI活動を一挙に公開します。進化を続ける業務シナリオWGの活動報告にもご注目ください。
 申込みは2月上旬に開始する予定です。


≪ IVI公開シンポジウム2017 -Autumn- 振り返り ≫

 「IVI公開シンポジウム2017 -Autumn-」を10月12日(木)に名古屋国際ホテルで開催しました。初めての名古屋開催となりましたが、350名を超える方々に参加いただきました。

【概要、当日発表資料】
→ https://iv-i.org/wp/2017/09/11/symposium171012/

【当日の様子】
 今回はテーマを「IoT化が進む現場における人と機械の新結合」とし、半日の開催としました。
 これまでの公開シンポジウムは東京で開催してきましたが、新たな試みとして、今回は場所を名古屋に移しました。会場は満席となり、活気あふれるイベントとなりました。
 中部経済産業局 地域経済部 三橋次長の来賓ご挨拶を皮切りに、まず基調講演として、トヨタ自動車顧問・技監の佐々木様による「ものづくりの未来と日本的な価値創造」をテーマに語っていただきました。
 続いて、業務シナリオ最新情報について、22の業務シナリオWGの活動内容を5つのカテゴリごとに、各セグメントマネージャーが中心となり、パネルディスカッション形式で説明しました。
 さらに西岡理事長の「IVIオピニオン」、未来プロジェクトの初お披露目紹介、IVRAの紹介と続き、最後に「10万円IoTキット」の紹介を行いました。
 今年度のIVI活動を半日で一挙に紹介する、非常に中身の濃い場となりましたが、多くのみなさんにさまざまな気づきを持っていただけたのではないかと思います。

 終了後は「ネットワーキング」の場に移り、人と人とのつながりを深めていただけました。また、「10万円IoTキット」のデモ・説明を会場内で実施し、ここにも人だかりができて、動く実物に対して多くの関心を集めていました。

 アンケートでは「日本の国際競争力を守ってほしい」などIVIへの激励・期待もたくさんいただきました。一方で、参加者数が当初想定を超えるの人数となったことで、会場が狭く窮屈となってしまいました。IVIへの関心がますます高まる中で、今後の企画に活かしていきます。
 改めてご来場いただいた方々に御礼申し上げます。


≪ SCF/計測展報告 ≫

 「システムコントロールフェア(SCF)2017/計測展2017 TOKYO」(主催:日本電機工業会ほか)が、11月29日(水)~12月1日(金)に東京ビッグサイトで開催され、IVIとして協賛する中で主催者特別企画「中堅・中小製造業ユースケース紹介」でIVIの活動をPRしました。

(1)パネルディスカッション(11月30日)
 「中堅・中小製造業のIoT導入ユースケース紹介 ~中小企業のIoT導入、次の一手~」をテーマとしたパネルディスカッションに、西岡理事長、福本エバンジェリストが登壇し、今後のデジタル社会にどう取り組んでいくべき
かなどについて、400名近い参加者を前に議論を行いました。

(2)主催者展示コーナーでのパネル展示
 IVI概要と昨年度の業務シナリオWGから5テーマの概要を展示しました。

(3)主催者ステージでのユースケースについてのプレゼンテーション
 11月29日、12月1日の計4回、鍋野エバンジェリストらが「IoTによるビジネス変革」をテーマとして、IVIの中小企業の取組みを取り上げながら、中心にものづくり高度化事例を紹介しました。


≪ IoT基盤整備委員会について ≫

 秋の公開シンポジウムの場でも注目を集めていた「10万円IoTキット」を手がけているのがこの委員会です。青能委員長による活動紹介です。
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 今年度IoT基盤整備委員長の任に当たっている株式会社ジェイテクトの青能敏雄です。
 本委員会は、生産現場におけるデジタル技術の利活用を促進するための環境整備を目的として本年度は2つの活動を推進しています。
 1つは、中小企業に向けた廉価(10万円)なIoTキットの試作・提供です。西岡理事長のご指導のもと、白須WGリーダーを中心に活動しており、先日の公開シンポジウムでは、地域ネットワーク委員会を通じて会員の皆様に同キットを紹介することが出来ました。
 もう1つは、乱立されつつあるプラットフォームに対して、将来的には、プラットフォーム間での相互接続性を可能にすることを目標に置き、今年度は、ユーザ目線で困りごとを解決するためのプラットフォーム整理を行ってまいります。
 両活動とも皆様の積極的な参加をお待ちしております。
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≪ 海外パブリシティ活動 ≫

(1)イタリア企業経営者のIndustry 4.0訪日視察団に向けて講演
 2017年10月11日(水)、訪日したイタリアの製造業企業の経営者から成るIndustry 4.0視察団に向けて、IVI西岡理事長が講演を行いました。一連の訪日視察プログラムは、フィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)コンサルティング社とMaema社、日本生産性本部が運営し、FCAグループを中心とした企業から12名が参加しました。IVIのプラットフォームの参加するエコシステムのアプローチや、IVRA、WGの活動について講演を行いました。

→ https://iv-i.org/wp/2017/10/16/lecture-for-italian-delegation/

(2)英国大使館で開催のワークショップで講演
 2017年9月21日(木)、駐日英国大使館とケンブリッジ大学Centre for Science, Technology & Innovation Policy (CSTI) Policy Linksユニットが開催した日英製造業・イノベーション政策ワークショップ“UK-JAPAN WORKSHOP ON MANUFACTURING AND INNOVATION POLICY”にIVI西岡理事長が参加し、IVIの活動、とりわけ中小企業における活動について講演を行いました。
 本ワークショップは、英国のビジネス・エネルギー・産業戦略省を中心とした視察団が日本における製造業のデジタル化、IoT化に関する取組みや政策について学び、また日英の協力関係構築に向けた議論を行うために訪日したのに際し、政策関係者、有識者間で情報交換を図る目的で開催されました。

→ https://iv-i.org/wp/2017/10/02/uk-japan-workshop/

(3)独 バーデン・ヴュルテンベルク州使節団との合同ワークショップ開催
 2017年9月4日(月)、東京に来訪したドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州(BW州)使節団6名とIVIメンバー11名の間でワークショップが開かれ、相互の活動紹介と協力関係構築に向けた議論が行われました。
 使節団の訪日プログラムはAllianz Industrie 4.0 Baden-WuerttembergとBaden-Wuerttemberg International (bw-i)によって運営され、同州の企業であるSAPやEVO Informationssystemeからの代表者が参加していました。今回の合同ワークショップは、両国における課題や取り組み、Industrie 4.0/IoTの技術が導入される製造業企業の環境の共通点、相違点を学びあう機会となりました。今後、実際に活動において連携していけることが期待されます。

→ https://iv-i.org/wp/2017/09/13/workshop-bw-delegation/

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編集部から
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 IVI Newsレター 第18号では、まず最初に3月の公開シンポジウムについてお知らせしました。現在内容とタイムテーブルなどを検討しているところです。2日間とは言え、限られた時間のやりくりが悩みどころです。一方で、業務シナリオWGの各メンバーは、まとめに向けて今まさに活動が佳境に入っているところです。いずれも完成度を上げて、「わかりやすく」「ためになる」2日間にしていきます。ご期待ください。 

 これからも皆様に役立つ情報をお届けしていきますので、今後ともご愛顧よろしくお願いします。

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【IVIパブリシティ委員会】IVI Newsレター編集スタッフ
委員長 鍋野 敬一郎
副委員長 沖 聖子
委員 川野 俊充、Axel H. Saleck、守田 咲絵、木村 和生
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