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IVIレターVol.1(2016/1/6)

 新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。2016年は“つながる工場”元年です。IVIが昨年6月にスタートしたとき、ドイツのインダストリー4.0や米国を中心としたIICなどが、いたるところでとりあげられ、大きな話題になっていました。こうした流れは、今年も続くと思われますが、昨年との大きな違いは、やるべきことが見えてきたという点ではないでしょうか。変えるべきことと、変えてはならないことも分かってきたように思います。

つながらなければビジネスそのものが成り立たなくなる時代を前に、まずは大胆にオープン化に舵をきること。そしてその際に、自社の強みを守り育てるために、隠すべきところはしっかりと隠すこと。そして、その境界をみずからデザインするために必須となる“ゆるやかな標準”への取り組みを進めること。これまでも強かった現場が、さらにIoTによって得られたデータ活用を進め、考える現場がさらにソフトウェア力をつけることで、自律分散的でかつ同時に全体最適を志向しながら成長していくのです。どうせならIVIで最強のものづくりを目指しませんか!

西岡靖之(IVI理事長)


活動インタビュー

WG108-2へのインタビュー「企業を 超えて連携する自律型MES」のファシリ テーターである大島啓輔氏(小島プレス 工業)にインタビューしました。

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■ワーキンググループの活動目的 と期待する成果について教えて下さい

WG108-2は、MES(製造実行システム)連携に関する取り組みをしています。

自動車業界や工作機械業界などでは、大手企業を中心に既にEDIシステムや、工場内の製造管理にMESなどが導入されています。しかし、こうしたシステムは企業ごとに仕様が異なっています。また、同じ企業内でも工場間や製造ライン間でMESなどのデータ共有がほとんどできていません。中堅中小企業では、その大半で工場間の進捗状況やトラブルなどが発生するとヒトが電話やメールといった手段で情報収集、対処しています。

そこでWG108-2では、複数の工場間で工程を分担して製品を製造する場合に、互いのMESデータを共有して“つながる工場”を実現したいと考えています。生産計画の変更(生産指示MES)やトラブル発生時の素早い状況把握と対応(設備監視MES)を可能にする標準リファレンスモデルの検討を行っています。企業を超えて、工場間の情報共有が生産効率とリードタイムの短縮に大きく貢献することを期待しています。

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■リファレンスモデルとIoT活用後の目指す姿を説明してください

WG108-2が現在取り組んでいるのは、1つの製品を企業間で工程分業して製造している場合に、MESデータや工場内の状況をリアルタイムに把握して、トラブル発生時に素早く対処するための“ゆるやかな標準モデル”を作ることです。そのテーマは、大きく4つあります。

  • 企業を超えた生産指示MES:発注企業から受注企業へのタイムリーな生産指示
  • 企業を超えた設備監視MES:発注企業へ受注企業の以上分析とタイムリーな通知
  • 仕入先との金流:発注企業と受注企業のWIN-WINな取引(IVIスマート契約)
  • 工場内におけるロボット活用:情報共有・省人化に役立つ汎用ロボットの活用

まずは、①と②で共有すべきMESデータの洗い出しを行って、共有すべき必要最小限のデータとその優先度を検討します。さらに、安価な汎用ヒト型ロボットPepperを工場内の情報端末として活用できないかを検討します。これと並行して、企業間でこうした連携を行う場合の条件や取引契約のモデルに取り組んでいく予定です。

早い段階から実証実験を計画していたことから、工場見学(小島プレス工業黒笹工場および丸和電子化学本社工場)を通じてメンバーが具体的なイメージを共有できているのが強みとなっています。アドホックミーティングも高い頻度(毎月2回~4回程度)で開催されているため、必ず議事録を作成してメンバー間で情報の齟齬が減らすようにしています。活動の密度が高いため、アドホックミーティングに参加できないと情報格差によってメンバーごとに参画度合いにも差が出ています。参加メンバーが、主に東京と名古屋などに分かれているため、物理的な距離と時間の問題もあります。課題としては、アドホックミーティングに参加できない場合にも、上手く活動をすすめる有効な手段がないことです。

■今後の活動(および実証実験)と支援を必要としている支援があれば教えて下さい

今後の活動として、「①企業を超えた生産指示MES」および「②企業を超えた設備監視MES」の現在実証実験の準備を進めています。2,016年2月には、第1回目の実証実験を行う予定です。また、「④工場内におけるロボット活用」については、ソフトバンク社のPepper(小島プレス工業で5台、フロンティアワンで1台所有)を導入して工場の作業などに向けた独自アプリケーション開発を開始しています。Pepperは、WG108-2メンバーとして参加登録されています。彼等もワーキンググループのメンバーとして、IVI内外のプレゼンターとしての役割を担っています。

3月に予定している活動報告では、こうした取り組みの成果発表をプレゼンター担当のPepperが行いますので楽しみにしていてください。

インタビュアー:鍋野敬一郎

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工場見学の様子(10月2日)


スウェーデン大使館訪問記

IVIは海外からも着目度が高く、いろいろな国からインタビューや講演などの依頼が殺到しています。

11月26日に開催されたスウェーデン大使館主催 Innovatibe ICTseminar 2015の中で実施されたパネルディスカッションに西岡理事長が登壇しました。パネルディスカッションでは、西岡理事長、富士通総研 細井和宏様、Skane Bodil Rosvall Jonsson様の3名が登壇。西岡理事長からは、IVIの説明や製造業で求められているIoTの活用などについて意見を述べられました。

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パネルディスカッションの様子

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富士通総研 細井和宏様、西岡理事長、Skane Bodil Rosvall Jonsson様

セミナー終了後のレセプリョンでは、ミカエル・ダベリン産業省産業イノベーション大臣の御挨拶(マイクを持っている方)で始まり、マグヌス・ローバック大使も参加され、おいしいスウェーデン料理と飲み物もふるまわれました。スウェーデンでも製造業のIoTに力を入れている、ということで、IVIの活動にも大いに興味を示されていました。

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レセプションでの挨拶

レセプションでは、スウェーデンの企業のVolvoや、セミナーに参加されたIVIメンバー企業の方とも意見交換を行い、IVIについての情報発信に努めました。

記:高鹿初子


編集後記

昨年の6月に発足したIVIの活動などを広く知っていただくため、定期的にIVI Newsレターを発行することとなりました。
皆様に役立つ情報をお届けしていきたいと思いますので、今後ともご愛顧よろしくお願いします。

発行:インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ
パブリシティ委員会
http://www.iv-i.org