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IVIレターVol.12(2017/2/13)

IVI公開シンポジウム2017 -Spring- (3910日開催)ご案内

 春の公開シンポジウムの参加受付を開始しました。IVI会員以外の方にも広くご参加いただけます。
今回のシンポジウムはプログラムの大幅な追加を行い、2日間にわたって開催することとしました。

1日目は経済産業省からの基調講演に加え、ドイツ事情、IICの動向、国際標準に関するパネルディスカッション、そして懇親会を企画しました。
 2日目は25の業務シナリオについての成果発表に加え、IVIプラットフォームの可能性、IVIものづくりネットワーク戦略~地域版中小企業のIoTの未来を占う~と題した企画セッションを実施します。

拡張するIVIの今年度の活動全体を知る機会です。万障お繰り合わせの上、是非ご参加ください。
 なお、前回より会場は大きくしましたが、早々に満員になることが予想されます。先着順とさせていただきますので、お早目にお申込み下さい。

 日時:3月9日(木) 13:00~18:00 (12:15開場)
         10日(金) 10:00~17:45 ( 9:15開場)
 場所:ベルサール汐留2階  (東京都中央区銀座8-21-1)
      都営大江戸線「汐留駅」から徒歩5分
 参加費:無料 (9日18:30からの懇親会は会費制です)

→ プログラム・お申込み

 https://iv-i.org/wp/2017/02/07/ivi-symposium2017-spring/

なお、プログラムは都合により変更になる可能性があります。


業務シナリオWG活動紹介(3)

ワーキング・グループ(WG)は、IVIの目的に応じた事業を行うための作業を行うためのグループです。  業務シナリオWGは、それぞれの企業において共通していると思われる現状や課題、解決手段、そして目指す姿を示す活動を進めています。  今回はその第3回、4つのグループを紹介します。

1.2C01「人・物のリアルタイムなデータ収集によるタイムリーな生産計画変更」

人・物のリアルタイムなデータを活用した動的管理シミュレーションで生産を最適化

 これまで生産ラインにおいて特急オーダーなどの動的変化が発生した際には、①生産ラインの状況把握に多くの時間を要する、②最適な対応策がどうか分からない(リアルタイムに状況把握ができないため)という課題がありました。これに対応するためには、「人・物のデータをリアルタイムに収集し、動的管理シミュレーションでタイムリーに計画変更を行い、パフォーマンスの高い生産を実現する」必要があります。

  生産計画の変更(動的変化)に対して、動的管理シミュレーション(動的最適化生産CPSプラットフォームの構築により対処)を利用してタイムリーに計画変更を行います。これによって、パフォーマンスの高い生産を実現することができます。人中心の生産管理のオペレーションを見直して、データによる生産の動的管理を実現する仕組みを構築します。

  WGでは、生産の進捗可視化とセンサによる作業状態データ収集をリアルタイムに行って、このデータを動的最適化生産CPSプラットフォームで最適化計算します。実績データを反映した最適計画の動的な算出をタイムリーに行い、実証実験で最大の生産アウトプットを目指しています。


2.2C02「安価に実現するモノの位置管理システム」

タブレットとカメラを使って画像情報からモノの位置管理を行う仕組みを構築する

 変種変量生産で生じる課題として、工場の構内を流れる部材の種類・量が毎月変動するという現状があります。大物部材などは、置き場所を固定化することが難しいため、その時々の状況に応じて現場裁量で置場(工程間の中間倉庫や仮置き場)を決めています。これによって、後工程はモノ探しに奔走しなければなりません。RFIDやビーコンなどシステム化による対応を要望しても、投資コストが高く実現は困難です。そこで、モノを置いた場所の画像情報をシステム管理して安価にモノの位置管理を行う仕組みを実現します。

  フリーロケーションの位置管理システムは、さまざまな方法がありますがいずれも高コストです。通信インフラの構築や大量のセンサ配備、さらに運用に管理工数が掛かることに加えて仮置き場など、突発的・暫定的な倉庫の拡張には対応できません。そこで、工程間でモノを受け渡す仕組みを安価に実現するため、前工程完成品の保管場所を画像情報で記録してこれを後工程と共有する仕組みを構築します。

  WGでは、実証実験を行って実際のデータやその内容の検証を通じて画像情報を利用したモノの位置情報管理システムを構築していく計画です。写真を撮影する手間をどのように省くのか、似たような風景の場所と個別に認識できるような工夫などを検討し実用化につながる取り組みを行います。


3.2D02「先端IoTを活用した変種変量生産における作業者支援」

変種変量生産の現場作業の課題をウェアラブル端末とIoT活用で解決する

 変種変量生産の現場作業では、お客様ニーズによる特注品(カスタマイズ)の要望とその個別対応による作業(量)の変動や工数の増加による原価圧迫が課題となっています。これを解決するために、ウェアラブル端末とIoT活用によって①スキルが低くても作業をサポートしてくれる仕組み、②カスタマイズで増える作業時間を最適化する方法を作って生産ラインの革新を目指しています。

  製造現場の困りごとを追求した結果、紙資料と手作業による3つの課題「渡り配線加工」「出荷検査」「遠隔地トラブル対応」を解決するためのシナリオを作成しました。シナリオ1では、ウェアラブル端末の指示に従って加工作業を行うことで対処。シナリオ2では、ウェアラブル端末の指示に従って検査を行うことで対処。そして、シナリオ3では、ウェアラブル端末のカメラ映像を遠隔地と共有してトラブル時の対処を行います。

  WGでは、実証実験に協力する工場と協力して3つのシナリオそれぞれのデータ収集、課題解決の方向性を探り実用化へ向けた取り組みを行っています。それぞれのシナリオに沿ったデータをデータベースに蓄積して、このシステムをより良く改善していく予定です。

4.2E01「品質データのトレーサビリティ」

品質データのトレーサビリティとリアルタイム管理のIoT化で不具合対応を効率化

 どれほど詳細に部材の品質や工程品質を追求しても、予期せぬ不良や不具合は生じます。製品を利用しているお客様や市場から、不具合の問い合わせがあった場合、これまでは部材や作業工程の品質情報を1つ1つ遡って原因究明しなければならないため手間と時間が掛かっていました。こうした課題を解決するためには、品質データとトレーサビリティの紐付けが有効な手段となります。

  予期していなかった不具合を、IoT化により適切に対処する仕組みを作ることでこうした課題を解決することができます。部品、部材それぞれの品質データと、部品構成が紐付けされることで不具合発生時の品質トレーサビリティによるQCD効率を向上できます。さらに、設備データと品質設計が紐付けされることで、エンジニアリングチェーンのリアルタイム管理によるQCD効率向上が可能です。

 WGでは、実証実験を通じて、部品や部材の「品質データのトレーサビリティ」と製品構成や作業工程と品質情報を紐付けして「品質のリアルタイム管理」を行う仕組み(品質データ共有PF)に取り組みます。これによって、不具合に対する効率的な対処に取り組んでいく予定です。


 編集後記

IVI Newsレター担当 木村です。
 IVI Newsレター 第12号では、「IVIシンポジウム2017 -Spring-」の開催案内を、取り急ぎお届けしました。IVIへの注目が高まる中、なるべくお早目のエントリーをお願いします。
 これからも皆様に役立つ情報をお届けしていきますので、今後ともご愛顧よろしくお願いします

発行:インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ パブリシティ委員会