2016年3月

j-news

IVIレターVol.3(2016/3/28)


IVIシンポジウム報告

開催当日 3月10日は、まだ肌寒い一日でした。450名(会員関係者200名、一般その他250名)の来場者を迎え受付は大忙しでしたが、特別会員のペッパー君のお出迎えが気持ちを和ませてくれました。

来賓のご挨拶では、経済産業省製造産業局 局長 糟谷敏秀様より、「第4次産業革命への対応」をご説明いただきました。

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経済産業省製造産業局 局長 糟谷敏秀様

■IoTは大企業だけでない!

糟谷局長によると、政策的対応の中には、「中小企業への導入支援」も明記されています。

WGにも、「中小企業を中心とするつながる町工場」(306)があるように、IoTは敷居が高いもの、また大企業だけのものでない事が、このシンポシンポジウムで明確になりました。

確かに、大企業と比べると中小企業は、制約が多いですが、限られた資源で効果を出せるIoTモデルをIVIから発信される事を期待したいと思います。

■まずは、人と人のつながりが大事

大多数のWGの発表の最後は、懇親会(飲み会)の写真が披露されていました。そして、プレゼンターが、口をそろえて「データのつながりだけでなく、人と人のつながりが大事」と発表されていたのが、印象深かったです。お互いのコミュニケーションあってこそのデータ共有で、「つながる」第一歩かもしれません。

■アンケートから

「IoTに対する製造業の課題としてどのような点が重要とお考えでしょうか?」という質問に対しては、トップ(経営)主導によるスピード感を持った対応、IoT対応にするコストに対する効果、ビジネスモデルの創出、IT技術者・企業内の人材・知識不足、セキュリティの確保が重要というご意見を多くいただきました。

「各WGの発表内容、実証実験の成果などについてご意見」という質問に対しては、動画を入れてのプレゼンはわかりやすかった、机上の空論ではなく、実際に行動(実証実験)された事で参考となった、活動を継続して行ってほしい、というご意見が多く、今回のシンポジウムで私達の活動が評価されたことはうれしく思いました。

「あなたが所属する組織がIVIに貢献いただけることがあればぜひお聞かせください」という質問に対しては、インフラ、プラットホーム、BOPモデル等の標準化、IVIの考え方、手法を全国へ展開するお手伝いをしたい、WGに参加したい、という積極なご意見を多くいただきました。

「IVIのこれまで、そしてこれからの活動について、ご意見、ご要望をお聞かせください」という質問に対しては、これからの発展を期待しているので一緒に頑張りましょう、今後参加します、ゆるやかな標準を早く具体化して公開してほしい、中小企業へのフィードバック、活用できる仕組みにつながると良い、というようなご意見をいただきました。

■終わりに

多くの参加者にご来場いただき、IVIの活動について知っていただくことができ、アンケートでも応援メッセージをいただきました。今後もシンポジウムなどを通じて広く活動を知っていただけるようにしていきたいと思います。

報告者:河岸文子


世界へ発信!「つながる工場」~本年度のIVI取り組み概告

IVIの活動で目指していること、会員数の推移、活動WGなども含めて2015年に具体的に活動してきた内容について紹介しました(IVIビジネス連携委員長 堀水修(日立製作所))。

→ プレゼン資料
https://iv-i.org/docs/doc_160310_g02.pdf

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IVIビジネス連携委員長 堀水修(日立製作所)


ゆるやかな標準を用いた“つながる化”の実施手順
~ IVIの真相に迫る!モデリングフレームワークの徹底解説 ~

IVIでは、業務シナリオWGの活動と並行して、標準モデル委員会の中でゆるやかな標準の策定を推進しています。業務シナリオを具体化する際に参照可能な活動や情報やモノなどを定義してライブラリとして提供できるように準備中です。
プレゼンでは、業務シナリオ作成の手順を説明し、さらに、活動リファレンスモデルWG、情報リファレンスモデルWG、物事リファレンスモデルWG、そしてデータリファレンスモデルWGが業務シナリオに対応して活動を進めてきた内容を紹介しました。(IVI標準モデル委員長:茅野眞一郎(三菱電機))。

→ プレゼン資料
https://iv-i.org/docs/doc_160310_g03.pdf

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IVI標準モデル委員長:茅野眞一郎(三菱電機)


20WGの活動報告

IVIで活動を進めてきた20の業務シナリオWGの活動報告を行いました。業務シナリオWGの活動報告は、受付後のホワイエにてパネルで表示するととにも、プレゼンではテーマごとに4つのセッションに分けて行いました。

■セッション1:つながる工場のネットワークによる企業間連携(セッションナビゲータ:古賀康隆(東芝))

つながる工場のネットワークを,設備間,バリューチェーン内の企業間,バリューチェーンを跨る企業間でつなげようとしています.各WGの実証実験で,多くの作業ロスを削減でき,素早いサプライチェーンコントロールが実現できることを示しました。

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セッションナビゲータ:古賀康隆(東芝)

■セッション2:IoT活用による新たな生産ラインマネジメント(セッションナビゲータ:小南 泰三(パナソニック))

IoTやクラウドを利用した生産データの有効活用により、生産ラインの効率運用に取り組みました。生産設備のデータ収集、寿命監視、故障予知、及びトラブル復旧に向けた運用シミュレーションについて実証実験成果を発表しました。

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セッションナビゲータ:小南 泰三(パナソニック)

■セッション3:設計、製造、そして顧客をつなぐプラットフォーム(セッションナビゲータ:前田智彦(富士通))

バリューチェーン全体を構成する各プロセスが動的につながるプラットフォームの構築を目指します。製造を起点に、設計とつながる変更情報とBOP、調達とつながるMESとサプライヤ連携、顧客とつながるカスタム仕様の課題解決に向けた取り組みについて発表しました。

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セッションナビゲータ:前田智彦(富士通)

■セッション4:IoTによる現場起点(セッションナビゲータ:堀水修(日立製作所))

IVIで目指すつながる工場では、人を含めた業務連携の議論を盛んに行っています。セッション4では現場起点・人が中心という視点で、ものづくりの流れと業務の流れをつなげて行きます。ライン作業員・管理者・保全員・品証・生技の業務の革新について取り組みについて発表しました。

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セッションナビゲータ:堀水修(日立製作所)

→ プレゼン資料
https://www.iv-i.org/events/160310.html

※20WGのプレゼン資料は講演者の写真の横のPDFマークのリンクでご覧いただけます。

 

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業務シナリオWGのパネル展示


ドイツ最新事情レポート

IVIの学術会員でドイツ在住のAxel H Saleckさんから、

ドイツ最新事情レポートとして~ 新たなインダストリー4.0の動き ~

についての紹介がありました。ベッコフの川野さんとの共同セッションです。
I4.0の進捗状況、2025年のスマ-ト製造サービス、IICとの標準化での連携などが紹介されました。

→ プレゼン資料
https://www.iv-i.org/docs/doc_160310_g04.pdf

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Axel H Saleckさん

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ベッコフ 川野俊充さん


IVI今後の取り組み「IVIプラットフォーム計画」

西岡理事長からは、今後の取組みとして、IVIプラットフォーム計画についての紹介がありました。
プラットフォームとは、関連する業務が相互に連携するためのしくみ、必要なデータを交換または伝えるためのしくみです。
その他、地方セミナー・ワークショップの構想なども紹介されました。

→ プレゼン資料
https://www.iv-i.org/docs/doc_160310_g05.pdf

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理事長 西岡靖之

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理事長 西岡靖之(会場全体)

 


編集後記

IVI Newsレター担当 高鹿です。IVI Newsレター3号では、3月10日に開催されたシンポジウム特集号としてお届けしました。参加いただけなかった皆様にもシンポジウムの情報を共有してIVIの活動の輪が広がることを期待しています。

皆様に役立つ情報をお届けしていきたいと思いますので、今後ともご愛顧よろしくお願いします。

発行:インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ
パブリシティ委員会