IVIとドイツのFIWAREおよびIDSAがMoUに調印しました。

IVIは、2018年10月15日にドイツのFIWARE Foundation(CEO Ulrich Ahle、以下FIWARE)およびInternational Data Spaces Association(Chairman Dr. Reinhold Achatz、以下IDSA)と協力して、ビジネスエコシステムにおけるデータのセキュリティとその安全な利用・交換で共通ガバナンスモデルの標準化を推進することに合意しました。

IVIとFIWARE、IDSAは、以下の活動で連携することに合意しました。

  1. 優れたユースケースの選定と共有
  2. アーキテクチャ間の互換性および相互運用性の実現
  3. 標準化に関する共同作業
  4. データのセキュリティとデータの利用・交換にフォーカスし、FIWAREとIVI両方のリファレンスアーキテクチャ上での互換性実現に取り組む
  5. 合同でユースケースを作り、両者のリファレンスアーキテクチャ上の整合性を検証する

IVI西岡理事長(右)とFIWAREのCEO Ulrich Ahle氏(左)との調印式(2018年10月都内)

 

 

この合意にもとづいて、IVIおよびFIWAREとISDAは、データの断片化を防止してデジタル経済を促進するために協力します。この取り組みによって、産業用インターネットにおける異なる国や産業間の活動を円滑に進めることが出来ます。

IVI理事長 西岡 靖之からのメッセージ:
「IVIは、製造業だけではなくサービス産業においてもWin-Winのバリューチェーンパートナーシップによってグローバルでボーダレスなコラボレーションを推進したいと考えています。この提携によって、プラットフォーム間で共有するユースケースが、グローバルコラボレーションを促進するガイドになると考えています。」

IDSAチェアマン Dr. Reinhold Achatz(ティッセンクルップ社CTO)からのメッセージ:
「来るべきデジタルプラットフォーム経済は、インターオペラビリティ(相互運用性)*によって更に加速されるでしょう。この提携によって、この取り組みに関わる全ての関係者のデータセキュリティと標準化を促進すると信じています。」
注)*インターオペラビリティ(相互運用性)とは、複数の異なるものを接続したり組み合わせて使用したときに、きちんと全体として正しく動作すること。ここでは、デジタルプラットフォーム間で、データが相互に利用出来る状態を意味しています。

FIWARE CEO Ulrich Ahle(IDSA理事)からのメッセージ:

「数十億のIoTデバイスが、データを収集することによって、世界的に受け入れられている標準化とプラットフォームの重要性が高まっています。この提携は、グローバルな産業バリューチェーンのデジタル化を実現するのに役立つと確信しています。」

■FIWARE Foundation(FIWARE)とは
FIWA Foundationは、EUの次世代インターネット官民連携プログラムの普及を推進する非営利団体です。(所在:ドイツ、ベルリン)「FIWARE」は、公共サービスを提供する自治体や企業等の業種を越えたデータ利活用やサービス連携を促すため、オープンソースとして開発され、標準化されたオープンAPIを持つ基盤ソフトウェアです。欧州を中心に多数の都市や企業でスマートシティを実現するシステムに活用されています。

https://www.fiware.org/foundation/) 

■International Data Spaces Association(IDSA)とは
IDSAは、企業と企業が安全にデータを交換するためのオープンなアーキテクチャの設計やデータ主権を保証する取り組みを行っています。(所在:ドイツ、ベルリン)大手ソフトウェア会社、システム会社など、18カ国以上の90以上の企業および業界組織などが参画しています。

https://www.internationaldataspaces.org/the-association/